シックハウス関連製品・企業関連等 新着情報

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日本リビング、ホルムアルデヒドの測定装置発売
 住宅改築の日本リビング(東京、今井裕一社長、03・5748・3383)はシックハウス症候群の原因とされるホルムアルデヒドの測定装置を発売した。特殊なシールを使い、床や壁など発生源をほぼ特定できる。改装工事の需要を掘り起こしたい住宅メーカーや工務店に売り込む。
 ホルムアルデヒドに反応する薬品を染み込ませた円形シールを壁などに張り、独自開発した測定器で濃度を測る。この測定値と部屋の面積や体積などを基に、パソコンでどの場所の濃度が高いかを算出する。改装には必要な部材だけ取り換えれば済むという。
 測定器は1台23万5000円、シールは1枚800円。濃度を算出するソフトの使用料は月額5000円。初年度は300社への販売を見込む。
(2005/7/26:日本経済新聞・朝刊)
三菱自、車室内VOC(揮発性有機化合物)を低減
〜 来春発売の新型軽自動車『i(アイ)』から、厚生労働省の室内濃度指針値以下に抑制 〜
 三菱自動車は、来春発売する新型軽自動車『i(アイ)』から、車室内のVOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)を、厚生労働省が定めた13物質の室内濃度の指針値以下に低減することとした。これにより、車室内環境の改善・快適化を更に進めるとともに、社団法人 日本自動車工業会が発表した、2007年度以降の新型乗用車に対する「車室内のVOC低減に対する自主的な取り組み」を1年3ヶ月前倒しで達成することとなる。
 VOCとは、ホルムアルデヒドやトルエン等、常温で揮発しやすい有機化合物のことであり、近年、新築の住宅・ビル等に入ると目がチカチカしたり鼻やのどに刺激を感じる等の体調不良が生ずる、いわゆるシックハウス症候群の一要因とされている。
 三菱自動車は、車室内の環境に従来から注目しており、厚生労働省シックハウス対策検討会の住宅・ビルに対する指針値策定の動きを受け、1999年からホルムアルデヒドの低減検討に着手、その後も継続してVOC低減に取り組み、その成果を2002年11月発売の『コルト』以降に順次適用してきた。
 2003年5月発売の『グランディス』では、真夏の炎天下などの様々な環境下で内装部材から発生するVOCを詳細に分析することにより、インストルメントパネル、フロアカーペット、ドアトリムなどの発生源ごとに材料・構造・工法を見直し、部品自体に含まれるVOCを低減した。併せて、発生したVOCやたばこ臭・生活臭を吸着・分解する「消臭天井」を自動車業界で初めて採用するなど、積極的に車室内環境の改善に取り組んできた。
 これらの対策の組み合わせや、更なる改良により、来春発売の新型車では、厚生労働省が定めた13物質の室内濃度指針値以下に抑制する。
 なお、三菱自動車では、このVOC対策のほかに、花粉やダニなどのアレルギーの原因となる成分を分解・抑制する世界初のカーエアコン用フィルター「アレルゲンクリアフィルター」や、紫外線・赤外線をカットして強い日差しによる不快なジリジリ感と車内温度上昇を抑制する「UV&ヒートプロテクトガラス」など、室内環境を向上させ、快適なドライブをサポートする機能・装備を積極的に採用している。
(2005/7/21:日経プレスリリース)
安全なもの 皆さんに
 主婦から一夜にして、創作粘土人形の作家としてデビュー。世界中を回って、世界の民族衣装の人形を作りつづけてきた高橋さんは、やがて自らが化学物質過敏症で悩んだことをきっかけに、化粧品会社を設立した。自分の思いを次々にかなえてきた高橋さんは、「人生は1度きり。自分の夢をみんなにかなえて欲しい」と話す。
 80年ごろ、主婦として子育てに励んでいた高橋さんは、殺風景な部屋に何かを飾ろうと、人形作りを始めた。もともと美容師だったこともあってヘアメークは得意分野。子供たちが寝静まった夜中に、夢中で粘土人形を作った。「寝るのがもったいないくらいの楽しい時間でした」
 こうして作った人形が80体ほどになったある日、都心の出版社で開かれた講演会に、自分の作った人形を持っていった。終了後、会場の階段を下りていくと、たまたま翌日の手工芸展の準備中だった。高橋さんは、担当者を紹介してもらい、自分の人形を見せたところ「値段をつけて持ってきて」といわれた。それが高橋さんの主婦から作家へのデビューのきっかけだった。 
 人形は、初日の午前中で完売。すぐに出版社から本を作る話になり、写真集「クラシックドール」が出版された。
 百貨店での人形作家展にも多くの人が訪れ、テレビにも出演した。全国から「人形作りを教えて欲しい」との要望が殺到し、創作粘土の会「ラ・バンボーラ」を7人で設立した。
 「夢中になるものが見つかり、1度だけの人生で自分の可能性を形にでき、本当に良かったと思います」
 創作意欲は高まるばかりのなか、高橋さんは民族をテーマに創作粘土の人形を作ろうと、中東など世界各国を回った。貧しくてもたくましく生きる人々は、顔に生きる力がでている。苦労していてもエネルギーが満ちあふれている。そんな表情を、人形にしていった。こうして、人形作家として10年の節目で、銀座・松屋で創作粘土人形展を開催。3万人もの来場者があった。「目標を達成した、と思いました」
 しかし、人形作りで使う接着剤が体や肌に不調をもたらした。昔から漢方として使われていた「プラセンタ原液」を肌につけたところ、肌が変わっていくのを実感。自分だけでなく、同じように悩む女性にも教えてあげたいとの思いから、化粧品会社「コレコ」を95年に設立した。
 「化粧品づくりも人形作りも同じモノ作り。自分が使っても安全なものを皆さんに届けたいと思って作っています」という。
 人形作りから離れ10年になるが、今もなお、「展覧会をして欲しい」との要望が強く、ついに来年、作品展を開くことを決意した。
 「人形作りが合っているよ、の娘の一言で決意しました。もう1度作る喜びで感動してみたい」
(2005/7/15:読売新聞)
松下電工、天然素材にこだわった住宅用照明器具「hagumi(はぐみ)」シリーズを発売
自然へのやさしさと、人の心地よさを育むあかり【hagumi(はぐみ)】新発売
 松下電工株式会社では、環境にやさしい天然素材と製法にこだわった洋風/和風デザインの住宅用照明器具の新シリーズ「hagumi(はぐみ)」8デザイン57品番を7月15日から新発売します。
 商品名:住宅照明「hagumi(はぐみ)シリーズ」 
 発売日:2005年7月15日 
 デザイン:8デザイン 
 品 種:57品番 
 希望小売価格(税込):13,125円〜134,400円 
 光 源:ツインパルック蛍光灯、ミニクリプトン電球 他 
 販売目標:65,000台/年 
■ 主な特長
 (1)自然と共存する、材料へのこだわり。 
 (2)ナチュラルな風合いを引き立てるための仕上げへのこだわり。 
 (3)インテリアに調和し、トータルコーディネートができる豊富なバリエーション。 
■ 開発背景 
 環境問題は常に注目される問題であり、自然環境に配慮した素材などの開発も盛んに行われています。一方、近年ではリサイクル問題をはじめ、製造過程だけでなく、その製品の一生を通じて環境負荷を分析し評価することが重視されています。
 今回発売する「hagumi(はぐみ)」は、素材選びから製造工程にまでこだわりを持ち、心地よい空間演出を目指したあかりです。
 例えば、古民家の梁や建具のように経年変化を楽しめる素材感、時代を超えて飽きのこない洗練されたシンプルデザインなど、本当に良い物と長く付き合いたいという「モノへの愛着」に応える工夫を重ねて作り上げたあかりです。
 松下電工ではこれからも、製品の一生を通じて、よりいっそう環境負荷の軽減を図り、人と自然にやさしいあかりづくりを目指します。 
■ 特 長 
(1)自然と共存する、材料へのこだわり。 

 樽材、間伐材の利用や、成長の早い植物を使用した非木材紙をはじめ、自然の再生サイクルに負担をかけない素材を選びました。また、自然素材ならではの長い年月を使い続けることで味わいを深めひとに心地よさを育む天然の素材にこだわりました。 
(2)ナチュラルな風合いを引き立てるための仕上げへのこだわり。 
 木材の乾燥工程では重油などの化学燃料の使用量を減らし、燻煙乾燥を施した集成材を使い木目の美しさを活かす為、自然オイルで仕上げています。(使用する接着剤もJIS・JAS規格でF☆☆☆☆レベルのものを使用しています) 
(3)インテリアに調和し、トータルコーディネートができる豊富なバリエーション。 
 素材の個性を生かした和洋さまざまなインテリアにとけ込みやすいデザインで、ペンダントやスタンド、ブラケットなどをラインナップ。 
●樽杢(たるもく):厳選されたオーク材の柾目だけを使ったウィスキー樽を再生、木肌の美しさを活かすクリアオイル仕上。デザインはナチュラルでシンプルな印象。 
●いぶし杢(いぶしもく):森を育てるための間伐材を集成材にして無駄なく利用。端材を使った燻煙乾燥は化石燃料の使用を抑えいぶす事で木材の強度を高め、ダニなどを寄せにくくするはたらきがあります。丸みのある柔らかなデザインが特長。 
●葦布(よしぬの):湖水を浄化し琵琶湖を守る葦。刈り取った葦を有効活用した布「レイクパピルス」を使用。凹凸のある織りが生む細やかな陰影が美しいあかり。 
●縞合(しまあい):小径木をスライスして重ね、大面積の板に。伸縮や反りに強く、家具などとしても使用される上質なもの。自然の濃淡が描くストライプをアクセントにしたデザイン。 
●よせ竹(よせだけ):成長が早く環境にやさしい竹。強度が強く、抗菌効果もある天然素材。孟宗竹の美しい模様を生かす、「面」基調のシンプルなフォルム。 
●漉きぶね(すきぶね):環境を守る「非木材紙」。さらに、和紙を立体漉きし素材を無駄にせず、和紙だけで成型した自然な美しい形。 
●貝和紙(かいわし):社会問題化するシックハウス対策でも注目され、壁紙から、衣類にまで利用されているホタテの貝殻パウダーを和紙に漉き込んでいます。素朴な風合いの和紙が生まれました。 
●芭蕉紙(ばしょうし):成長が早く枯渇の心配が少ない糸芭蕉(アバカ)をつかった和紙を、端正な表情の数奇屋風のあかりに。 
(2005/7/12:日経プレスリリース)

下地処理なしのリフォーム塗り壁販売
 四国化成工業は、室内の壁に張ったビニールクロスの上から、下地処理を行わず直接壁を塗ることができる「けいそうリフォーム」を開発した。下地処理工程を省くことで施工期間の短縮などにつながる上、誰でも手軽に塗れるのが特徴。七月からは個人向け商品の取り扱いも始め、リフォーム需要の増加を目指す。
 けいそうリフォームは湿度調節や保温に優れる珪藻(けいそう)土や砂など天然素材を主成分とした塗り壁。独自技術によって、シックハウス症候群の原因とされる化学物質ホルムアルデヒドを吸着・分解する機能を持たせている。
 従来の「けいそう」シリーズでは、クロスの上から壁を塗る際、クロス表面の汚れが浮き出ないよう事前に下地調整材の塗布が必要だった。そこで利便性を高めるため、新商品にはアク・シミ止め機能を持たせて下地処理工程をカット、施工期間を約三日から約一日に短縮させた。
 新商品は、ホルムアルデヒドなどの有害物質を一時間で七分の一に減少させる。湿気の吸収性能は一平方メートル当たり八十八グラムと日本工業規格(JIS)の基準値を上回っているほか、吸音や消臭効果なども備えているという。
 色は五十種類を用意。初年度の目標売上高は約三億円で、同社は「塗り壁に可能な自由な模様付けをして、和洋の様式を問わず高い質感を味わってほしい」としている。
(2005/7/5:四国新聞社)
ノザワ、シックハウス対策に有効な内装仕上材「ふらの調湿しっくい」を発売
世界に先駆けて実用化
シックハウス対策に有効な内装仕上材を7月より発売
蛇紋岩を吸放湿材料に変換する技術を漆喰の呼吸機能向上に応用
 株式会社ノザワ(本社:神戸市中央区浪花町15番地)は、フラノ事業所(北海道富良野市山部1596番地4)において、蛇紋岩を吸放湿性に優れた材料に変換する製造技術を確立して漆喰と組合せた内装仕上材(商品名:『ふらの調湿しっくい』)を商品化し、7月より発売します。
 住環境における安全性や快適性への要求の高まり、自然素材への回帰や省エネ推進の動向から、建築内装材にはこれらニーズに対応する材料が求められており、いわゆる呼吸する機能を有する内装材の需要が拡大しています。
 当社は、国の補助金を受けて確立した『蛇紋岩の再生利用』技術により、蛇紋岩を改質した新素材(多孔質繊維状シリカ、商品名;マインシリカ)を開発し、その新素材が持つ優れた吸放湿性や脱臭性を、漆喰の呼吸機能向上に応用し、伝統的な塗り壁素材である漆喰系の内装仕上材を商品化しました。
 マインシリカはフラノ事業所が保有する蛇紋岩鉱さいを改質した当社独自の材料で、微細な空隙を多く含むことから、吸放湿性はもとよりVOC(揮発性有機化合物)や生活環境で発生する種々の悪臭物質を素早く吸着する能力を有しています。また、繊維状の形態であることから、塗付作業性の向上に寄与し、高度な技術が必要とされる漆喰の塗付作業を効率化することが可能です。また、マインシリカは非晶質シリカで、結晶質シリカを含有せず、生体影響試験においても安全性が確認されており、安心して使用できる材料です。
 『ふらの調湿しっくい』は平成16年に開発を終え、平成17年より、各地でモニタリングを行い、室内環境の改善や施工性に高い評価が得られました。この結果を受けて、当社は、機能性と施工性を両立した漆喰系内装左官材料として、7月より北海道で販売を開始します。また、今後、順次販売地域を拡大して全国販売に移行し、乾式材料の開発も視野に入れ、平成19年度には、500tの販売量を見込んでいます。
 蛇紋岩は、昨年10月以降使用禁止となった石綿を含むものが多く、利用が制限されていますが、当社が開発した改質技術は蛇紋岩を完全に非石綿化した上で、機能性を付与するもので、国内に広く賦存する未利用蛇紋岩の用途開発にも有効です。
【特長】
■優れた吸放湿性
・JIS基準(JISA6909 70g/m2)を上回る100g/m2(塗布厚2mm−標準タイプ)。
 吸放湿性は、調合により、更に高くすることが可能です。(最大;200g/m2)また、吸放湿性を上げても、施工性は変わりません。
■VOC(揮発性有機化合物)吸着・脱臭機能
・脱臭性が高く、性能を長く保つことが可能
 トルエン、ホルムアルデヒド、アンモニア、トリメチルアミン、硫化水素等、VOCや生活環境で発生する悪臭物質の吸着・脱臭性は、珪藻土などの他の吸着材を上回る性能を持っています。また漆喰には吸着した物質を分解する働きがあり、脱臭性を維持することが可能です。
■速い施工・ひび割れしない塗材層を形成
・施工が容易で、意匠付けも自在
 マインシリカは繊維状の形態であることから、漆喰系でありながら、塗付作業が容易で、短時間で仕上げることが出来ます。またパターン付けも自在に行なえます。
・ひび割れ抵抗性が高い
 マインシリカは、塗材層を補強し、ひび割れ発生を防止します。
■やすらぎを与える質感
・漆喰の風合いをベースに、自然な素材感を醸しだす色調や質感を表現することが可能。
【対象】
 住宅、店舗、公共施設、医療・療養施設、学校等
【参考価格】
 材工価格  3,500円/m2
【販売目標】
 平成17年度  120t
 平成18年度  250t
 平成19年度  500t
【会社概要】
株式会社ノザワ(大証2部)
(2005/6/26:日経新聞社・プレスリリース)
シックハウス防ぐ無添加素材の木造住宅、イザットハウス
 イザットハウスは6月23日、化学物質を含まない無添加自然素材の木造住宅「el Priomo(エル・プーリモ)」を発売したと発表した。
 化学物質過敏症や花粉症などのアレルギー症患者をはじめ、高齢者や幼児を抱えシックハウス症候群に不安を持つ住宅購入検討者に向ける。
 壁紙に従来のクロス地に代えて沖縄産の月桃(げっとう)紙を使った。月桃はショウガ科の植物で、高い調湿性を備え、防虫/防カビ/防菌性に優れるという。
 床材は、揮発性物質の少ないメープルとカバザクラのむく材を自然塗料で仕上げ、天然木の風合いを引き出した。壁の下地には木炭塗料を塗布。有害物質分解効果や遠赤外線効果などを発揮するという。
 屋根は敷瓦、外壁はイタリアしっくいと新島産の天然石を組み合わせ、高級感と存在感を演出したとする。「New IBS」と呼ぶ外断熱工法を採用。気密シートで住宅全体を覆い、計画換気システムを施工して、24時間の換気を行なう。省エネルギー性にも優れるという。
(2005/6/24:日経BP・プレス)
ハザマ、チャイルド社と連携
 ハザマは園児用の制服などを製造・販売するチャイルド社(東京・杉並、柴田豊幸社長)との連携を強める。チャイルド社が持つ顧客ネットワークを活用して幼稚園などの改修・新築工事を受注する狙い。今年度は前年度比8億円増の10億円を目指す。
 チャイルド社の社員は営業活動で幼稚園や保育園を頻繁に訪れる。経営者を通じ施設計画に関する情報を豊富に持っているという。ハザマは情報収集に努めるとともにチャイルド社が幼稚園向けに行うセミナーにも参加、耐震やシックハウス、防犯対策など技術力をアピールする。
(2005/6/15:日経産業新聞)
アトピッコハウス、にがりで固める珪藻土塗り壁材「はいからさん」を発売
にがりで固める 珪藻土塗り壁材「はいからさん」を発売
珪藻土70%以上(※1)含有は画期的です
吸水量332g/m2(※2)は驚異的
食品レベルの安全性を達成
価格は、一般品と変わらないレベル
※1 製品容積比 70%
※2 社内試験 JIS A 6909に準拠
 アトピッコハウス株式会社(神奈川県横浜市、代表取締役:後藤 坂)は、創業以来一貫して、シックハウス対策建材の開発並びにシックハウス対策住宅の普及に取り組んでまいりました。
 これまでに畳、壁紙、のり・接着剤、フローリング等の内装仕上材を中心として開発してまいりましたが、この度、画期的な内装塗り壁材を発売することになりましたので、お知らせ致します。
 珪藻土を使った「塗り壁材」は珍しくありません。自然志向、健康志向の高まりから、多くのメーカーが「珪藻土含有」の塗り壁材を発売しているからです。しかし、接着剤等他の成分の影響で珪藻土の最大の特徴である「調湿性」が損なわれていたり、珪藻土そのものの含有量が少ないため、「調湿性能がない」製品も出廻っています。また珪藻土以外の「自然素材系」塗り壁材もありますが、調湿性能は、それほど大きくない製品が多いことも事実です。
 珪藻土は、土壁と同様に、仕上がった壁をこすると、ボロボロと落ちてくるという欠点があります。しかし珪藻土には、その欠点を差し引いてもそれ以上の長所があります。
 当社も内装塗り壁材としての珪藻土の素晴らしさを生かせないものかと、パートナー企業と共に長年研究していました。
 そして遂に、にがりで固める 珪藻土塗り壁材 「はいからさん」を発売することになりました。
 製造に当っては、川や環境を汚さず、また作業員、ユーザーの健康にも配慮するため着色剤・顔料等は使わず、珪藻土の天然の色合いだけにしました。
 価格も、通常流通している「左官材」の価格に近づけました。
はいからさんの特徴
 古くて新しい塗り壁です
 大正から昭和初期に建てられた重要文化財級の建物は、現在のコンクリートや漆喰とは異なる素材が使われていました。その材料こそ、「はいからさん」開発のもととなった、マグネシアセメントです。原料は酸化マグネシウム、現在では胃薬や、歯科用セメントとして使われています。
 「はいからさん」は、マグネシアセメントの古い技術に、珪藻土の調湿性、食品レベルの安全性といった新しい技術をプラスして完成させた「古くて新しい塗り壁」です。
・珪藻土70%以上、322g/m2の圧倒的な調湿性能
・タフな表面強度、ボロボロ落ちない、汚れはサンドペーパーで落とせます
・つなぎ材は「にがり」を使用、珪藻土の穴を塞ぎません
・商品レベルの安全性、98%は食べられます
・環境汚染を考え化学染料は不使用
・塗ったその日は硬くならず、翌日にがっちり固まる理想の左官材
はいからさんの製品情報
はいからさん カラー3色(ホワイト、ナチュラル、ベージュ)
製品荷姿     3.3kg袋入り
施工可能面積  3.3m2(1袋)
販売価格     オープン価格
参考上代     6,600円/袋/坪 (2,000円/m2)
―この件に関する問い合わせ先―
アトピッコハウス株式会社   (担当:後藤)
tel 045−241−8812  fax 045−241−8718
(2005/6/6:日本経済新聞・プレスリリース)
ニックハウス症候群にやさしいクルマ造り
 ニッサンは、キューブ、キューブキュービックのマイナーチェンジに際し、車室内のVOC濃度を、厚生労働省の定めた13物質についての指針値以下のレベルに低減させた。
 VOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)は、ホルムアルデヒドやトルエンなどの、常温で揮発しやすい有機化合物のことで、近年注目されている鼻・のどなどに刺激を感じ体調不良を生ずる、いわゆるシックハウス(室内空気汚染)症候群の一要因とされている。これに対し、日本自動車工業会は、2月に、自動車の使われ方や住宅とは異なる環境を考慮した「車室内VOC試験方法(乗用車)」を新たに策定し、VOC発生濃度の評価基準を定め、2007年度以降の新型乗用車において、厚生労働省の定めた13物質の室内濃度指針値を満足させる自主的な取り組みを行うことを発表した。
 ニッサンは、車室内のVOCについては、以前からフーガ、ラフェスタ、ノートのシートやドアトリムおよびカーペットなどに、VOCを含まない、またはVOCが少ない部材や接着剤に変更するなど、継続的な低減に努めている。
(2005/5/25:carview)
曾我、ノンフロン断熱材の中国輸出本格化
 曾我は環境・省エネ対応商材の一環としてノンフロン仕様の断熱材の需要開拓を進めているが、国内に加え中国向けに本格輸出する。同時にウレタンフォームなど吹き込む関連機器も売り込む。曾我はエコビジネスとして従来からの活性炭などのほか、焼却灰や飛灰に含まれる重金属類の溶出防止向けのキレート剤や液状の粉じん防止剤など新規商品の市場開拓を図っている。これら化学薬剤に加えて、建材分野では省エネ、シックハウス対策、防音、消臭などに効果があるとしてノンフロン仕様の断熱材の販売に乗り出している。
(2005/5/24:化学工業日報)
元気兵庫印:フジライト工業 高い技術の粉体粒体加工 /兵庫
 ◇副材料で付加価値高い鉄製造
 モットーは「捨てられるものを有効利用して商品に」。製紙ヘドロや廃アルミ粉などを原料に商品を製造している。基本になる技術は粉体粒体加工。液体でも固体でも気体でもない第4の物質、粒子。その粒子の混合や粉砕、大きさの均一化、乾燥などで高い技術を誇っている。
 製鉄所では、溶けた約1600度の鋼は、いったん約100トンの「大鍋」に入れられた後、さまざまな製品に加工される。鋼は温度が下がると加工しにくくなるため、保温が重要。粉体粒体加工した粒状の副材料で「鍋にふた」をすることで保温効果が上がり、炭素分の調整で硬さの調整ができるようになる。そこに別の副材料を注入することで不純物の除去も可能。副材料で付加価値の高い鉄ができるわけだ。
 1963年、富永充治社長(47)の父、故眞一さんが富士製鉄(現新日本製鉄)広畑製鉄所向けの保温剤の製造販売を開始。68年には、製紙工場から出るヘドロを原料にした保温剤「フジホープ」で特許を取るなど、社業は順調に推移していた。しかし、87年、不況のため同製鉄所が高炉の閉鎖を発表。売り上げの約8割が同製鉄所向けだったため、大きな危機に直面した。
 持っている技術で何か商品ができないかと試行錯誤の末、再生紙には利用できない紙粉を原料に、ペットの猫のトイレに敷く砂「エコロンサンド」を開発。優れた吸収力と消臭力などでヒット商品になった。「思い切った発想の転換」は功を奏し、同社を危機から救った。以後、この経験が生きて、歯科材料や消臭・脱臭剤などを次々に手がけてきた。
 04年には、シックハウス症候群防止の吸着剤や塗料などを事業化したことにより、ひょうご中小企業活性センターから「元気企業」の認定を受けた。富永社長は「粉体粒体加工の技術をベースに、資源の再利用と環境重視を理念として取り組んでいきたい」と意欲的だ。
 ◇メモ
 姫路市広畑区末広町1の33(0792・36・4515)。資本金3600万円。6月決算見込み約16億円。従業員47人。
(2005/5/21:毎日新聞・兵庫)